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アグリ下津

Last Update 2024.09.30

メッセージ

(令和6年10月) 

 

極早生品種の収穫期も始まり、果実品質の傾向も見えてきました。今年は夏季に高温乾燥が続きましたが、現時点で普通温州については平年と変わらず糖度が高いとは言えません。酸度についても平年並みかやや低い場合もあります。通常夏季の水入り期以降乾燥が続き強いストレスがかかると糖高酸高傾向となるのが一般的ですが、今年は定説通りの結果とはなっていないようです。あくまで予想ですが夏季の気温が例年に比べ非常に高く、8月については31日中16日で最高気温が35度を超えたことで光合成に何らかの影響があったのではないかと考えられます。はたして光合成速度が遅くなってしまったのか、光合成で作り出した同化養分(炭水化物)が果実に溜まらず樹自身で消費したのかはわかりませんが何かしらの弊害があったのではないかと推測しています。

 今後は秋の降雨により品質が落ちやすい部位(立枝の果実や上向きの果実)を摘果し下向きの品質が期待できる果実を残しましょう。

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