Last Update 2022.11.09

(令和4年11月)
極早生品種の収穫もほとんど終わり早生品種の収穫期へと移行していく時期となりました。今年の早生品種は8月下旬から10月上旬にかけての温暖な条件下での降雨により昨年に比べ糖低傾向です。減酸も進んでいるため今後の糖度上昇幅はなかなか期待しにくく、最終的な果実品質は昨年よりも若干落ちるのではないかと予想しています。そうなると果実の耐久性や腐敗リスクも高まるので腐敗防止剤の散布は徹底しなければなりません。今後早生の収穫期を経て晩生の収穫期となってきますので、腐敗リスクを考えた防除や収穫時の管理などを徹底しましょう。
秋肥については例年安定結果や樹勢の維持のために必ず施用してください。ミカン作りで最も重要なことは毎年春芽を出させることです。その手段として剪定と秋肥があります。剪定は上手下手の差が出ますが、秋肥は撒くだけですので誰でもできる技術です。有機肥料なら11月上中旬、化成肥料なら11月下旬に適正量の施用が必要です。