Last Update 2023.09.29

(令和5年10月)
やっと気温も落ち、体感温度もかなり涼しく感じられるようになってきました。夜温が20度を下回ると葉から果実への炭水化物の流入が多くなり、糖度上昇に際して重要なタイミングとなってきます。着果量がある程度確保できている樹では10月から仕上げ摘果をいかに行うかが糖度を上げる技術だと言えます。 また今年は秋芽(チョロ芽)の発生が非常に多く見受けられます。この時期に芽が発生しても、翌年の結実には期待できないような未熟な母枝であることが懸念されます。つまり無駄に養分を消費し、翌年の役には立たないということとなります。このように養分を無駄使いしたまま冬場の休眠を迎えると、翌年の開花期にはエネルギー切れとなり生理落果を招きます。秋肥を必ず施用し樹勢回復した状態で冬を待ちましょう。